戦前の日本では北海道は植民地として扱われていた
日本の右翼勢力は「日本がアイヌに対して植民地支配をしたことはなかった」と言い張る。また、右翼勢力に限らず多くの日本人は北海道は日本の植民地ではなく、元から日本の領土の一部であったと漠然と信じている。
しかし、実のところ日本の北海道支配が植民地支配であったことは、戦前の日本の公文書や新聞も認める歴史的事実である。ここに掲載する史料を見れば、日本の右翼勢力が唱える「台湾・朝鮮は植民地ではなかった」という主張が嘘であることはもとより、当時の日本がアイヌモシリ、すなわち北海道すらも植民地として扱い支配していたことがわかる。ちなみに「殖民地」とは「植民地」の旧字体である。
日本の北海道支配は、元々住んでいたアイヌ民族に対して圧政を敷く、本土からの移民を大量に送り込む、移住してきた和人たちが一方的に経済開発して資源を奪う、などなど、様々な観点からも植民地支配と呼ぶことが十分に可能なものである。日本の右翼勢力は「中国政府のチベットやウイグルに対する支配こそが植民地支配だ」と言い張るが、中国の公文書や新聞などにそれらの地域を「植民地」と位置づける記述が登場したことは、残念ながらただの一度もない。
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