アイヌ民族博物館提示の人口統計について
かつて、アイヌ民族博物館の公式サイトにアイヌ民族の人口統計のデータが掲載されていたが、現在はなぜか削除されておりキャッシュしか残っていないので、そのキャッシュから該当箇所を当ページに引用して残しておくこととする。
ちなみに同じ内容の英語版のページ(魚拓)は2017年8月現在も削除されておらず閲覧が可能。
人口
アイヌ民族はかつて北海道、本州東北地方北部、千島、樺太にかけての広い地域に住んでいて、それぞれ北海道アイヌ、東北アイヌ、千島アイヌ、樺太アイヌと呼ばれていました。しかしその後、日露戦争や二度の世界大戦などを契機として大多数が北海道を中心に暮らすようになり、戦後は日本全国に住むようになっています。
アイヌ民族の人口調査は、1800年代になって和人がアイヌを使役するなどの必要性から始められたもので、1807年から1931年の人口は以下のように記録されています。
1807年 26,256人
1822年 23,563人
1854年 17,810人
1873年 16,272人
1903年 17,783人
1931年 15,969人
いずれも概算ですが、近年に至るにしたがって減少が見られ、特に1822年から1854年にかけては激減しています。この原因としては、和人がもたらした伝染病、強制労働による家庭破壊などがあげられます。
最近の北海道の調査(1993年)では、北海道に住むアイヌの人口は、23,830人とされています。
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